🖼キース・へリング展 アートをストリートへ
キース・へリング展 アートをストリートへにいってきました!
【目次】
- 1、キースへリング年表
- 2、展示内容
- 3、感想🖼
- 4、Let’s enjoy together!🖼
🖼🖼🖼🖼🖼🖼
1、キースへリング年表
・1958年5月4日 出生
ペンシルベニア州レディング
・1978年 ニューヨークに移り、スクール・オブ・ビジュアル・アーツに入学。
絵画だけでなく映像やインスタレーションなど多様な美術表現を学びながら、
公共空間でアートを展開する方法を模索。
・1980年ー1985年
サブウェイドローイングプロジェクトを開始。
剥がして売却する人が現れたため、プロジェクト終了。
・1988年 エイズ診断を受ける。
・1990年 2月16日(31歳)死去
2、展示内容
第1章 :ArtinTransit 公共のアート
貧困も関係なく、アートをあらゆる人への信念のもと公共artに関心をもったヘリングは
人種や階級、性別、職業に関係なく最も多くの人が利用する地下鉄に注目。
「ここに描けばあらゆる人が自分の作品を見てくれる」と、地下鉄駅構内の空いている広告板に貼られた黒い紙にチョークでドローイングして、サブウェイドローイングプロジェクトを開始。
①サブウェイドローイング
NYから本展のために日本初公開のサブウェイ・ドローイング5点の出品。
②男性器と女性器
③無数の小さな男性器の絵
ちょっとセンスが草間彌生ポイ!
④その他
↑友達が死んだ時描いた自画像らしい。
第2章 :Life and Labyrinth 生と迷路
混沌と希望に溢れるこの街で解放されたヘリングは、
生の喜びと死への恐怖を背負い、
artにエネルギーを注ぎ込んでいきます。
ロバート・ヘンライのマニフェスト『アート・スピリット』に影響を受け、
独自の表現を推し進める中で、アフリカの芸術から着想を得た表現なども確立していきます。
①スリー・リトグラフス 1985
通称人の梯子。
バランスを保とうとしてる人のフォルムに
共同体は個人で活動するより強固になるというキースの考えが反映されているらしい。
二枚目ツッコミどころ満載ですが🤣
②フラワーズ 合併症でなくなる直前1990年の作品
③蛍光アート
妊婦が描かれるようになったり
アフリカの生命がテーマになった構図やキャラクタが増えていく印象。
こんなピラミッドほし〜!
作品リストをかざすとなんと蛍光に!
④その他
第3章 :Pop Art and Culture ポップアートとカルチャー
米国経済不況下80年代のニューヨーク。
現在以上に犯罪が多発する都市として知られ、ドラッグや暴力、貧困が蔓延。
反してクラブシーンは活気の中で芸術家同士が出会い新しい作品が生まれていく。
特にパラダイス・ガラージは人種の坩堝、ダンスとDJの神様といわれたラリー・レヴァンのプレイも、ヘリングにとって最高のクラブであり創作のアイデアが湧き出る神聖な場所だった。
文化が混ざり合う時代の中で、ヘリングはポップアートだけでなく、舞台芸術や広告、音楽などと関わりながら制作の場を広げていく。
①アンディマウス
②レコード
③ラッキーストライク
④スイートサタデーナイトの舞台背景
⑤その他
第4章 :Art Activism アート・アクティビズム
ヘリングは大衆にダイレクトにメッセージを伝えるため、ポスターという媒体を使いました。
ヘリングが初めて制作したポスターは、
1982年に自費で2万部を印刷した核放棄のためのポスターで、
セントラル・パークで行われた核兵器と軍拡競争に反対する大規模デモで無料配布されました。
ポスター題材は
・反アパルトヘイト
・エイズ予防
・性的マイノリティ
・核放棄 などでした。
アートの力は人の心を動かし世界を平和にできるものだと信じていたヘリング、
子どもたちとのワークショップや、
壁画など多くの媒体を使ってメッセージを送るなど変わらぬ信念をアートに捧げ続けました。
①反アパルトヘイト→南アフリカ解放
②性的マイノリティ→沈黙は死
ナチス収容所同性愛者はピンクの逆三角マークをはられることから着想をうけ、三角のマークをかき性的マイナリティの肯定を描く。
③エイズ予防➔無知は恐怖 沈黙は死
④性的マイノリティのカミングアウトの祝福「ナショナル・カミングアウト・デー」
⑤麻薬の危険啓発➔クロックダウン!
⑥核問題➔ヒロシマ 平和がいいに決まってる!!
核放棄のためのポスター活動。
⑦楽しさで頭をあっぱいにしよう!本を読もう!
アブソルート・ウォッカやスウォッチなどとのコラボレーション広告。
識学率向上目的。
第5章 :Art is for Everybody アートはみんなのために
みんなのアートの信念のもとに
絵本『赤と青の物語』の作成や、自身がデザインした商品を販売するポップショップといったアート活動を通しコミュニケーションを可能にしてきました。
ヘリングは子どもたちのための慈善活動として彫刻や壁画などを世界の都市数十ヶ所でパブリックアートとして制作したり、アートを大衆に向けて発信し続けました。
①赤と青の物語
②単色で作った彫刻
大衆への単純なわかりやすさ。
③メリーゴーランドのデザイン
第6章:Present to Future 現在から未来へ
17点による《ブループリント・ドローイング》
「ニューヨークでのはじまりを啓示するタイムカプセル」
資本主義に翻弄され不平等さや争いがはびこる社会や、
テクノロジーが人間を支配するような未来がモノクロームでコミックのように淡々と描写した作品。
ヘリングの解釈は書かれていないため個別に意味を捉えられる。
①ブループリント・ドローイング
②その他
最後の個展に出品された大作《無題》
《イコンズ》通称ラディアント・ベイビー
特別章 日本での活動
写真禁止のため紹介のみ。
1983年日本来日
来日の際は扇子や掛け軸など日本特有の道具に墨を用いたドローイングを制作
1987年
東京都多摩市のパルテノン多摩で約500人の子どもたちと共同制作をし、
1988年
広島を訪問。
広島サンプラザホールで行われたコンサート「平和がいいに決まってる!!」のポスターを制作しています。
ヘリングがデザインしたグッズを販売するポップショップ東京を青山にオープンした。
茶碗や扇子など代表的なものを紹介します。
3、感想🖼
ヘリングは一貫して信念がある人だったのだと思う。
短く生きた時間の中でパブリックアートへの貢献はすさまじく感じるし、
信念を具現化できるその才能と信念の素晴らしさは驚くばかりでした。
信念はおいといたとしても
この人の描くフォルムが好きで、
さらにポップなカラー。
どうしたらこんなに見てる人が楽しめる
単純で印象に残る絵を描くことができるのか。
人に印象付けるヘリングのもつパブリックアートの才能の素晴らしさを感じられる展示でした。
単純な線の連なりできるイメージにどんな印象を受けるかみんなと話し合うのも楽しそう!
4、Let’s enjoy together!🖼
のりちゃん主催
社会人芸術鑑賞サークル
【Hand of Muse 美術部】